目次

  • リブランディングとは?

  • リブランディング5つのステップ

  • リブランディングの成功事例3選

  • リブランディングの失敗事例3選

  • リブランディングに関するFAQ

リブランディングとは?

リブランディングとは、既存のブランドイメージを一新し、新たな価値や印象を与えるための取り組みです。

企業名、ロゴ、スローガン、商品デザインなど、ブランドを構成する要素を刷新することで、ターゲット層の拡大やブランドイメージの向上を目指します。また、市場の変化や企業の成長に合わせてブランドを再構築することで、より多くの消費者に共感・選ばれるブランドへと生まれ変わらせることができます。

■ リブランディングが必要になるケース

リブランディングは、企業が新たなステージへと進むための重要な戦略です。では、具体的にどのようなケースでリブランディングが必要になるのでしょうか。

  • 企業成長に伴い
    新規事業への参入や海外展開など、企業が成長する過程で、既存のブランドイメージが事業内容と合わなくなることがあります。

  • 競合との差別化
    競争が激化する市場において、自社の強みを際立たせ、競合との差別化を図るためにリブランディングが必要になります。

  • ブランドイメージの改善
    過去の不祥事などにより、ブランドイメージが低下している場合、これを回復するためにリブランディングを行います。

  • 顧客のニーズの変化
    顧客の価値観やニーズが変化した場合、それに合わせてブランドイメージを刷新する必要があります。

リブランディングは、単にロゴやデザインを変えるだけでなく、企業理念やビジョンを見直し、一貫性のあるブランドメッセージを伝えることが重要です。このようなケースに当てはまる企業は、リブランディングを検討することで、新たな成長の機会を掴むことができるでしょう。

PA Communication(ピーエーコミュニケーション)のCPでは、様々なリブランディングを行ってきました。
既存のブランドイメージを一新したいと考えている企業担当者の方はお気軽にお問い合わせください。

■ リブランディングの効果

リブランディングによって、企業は様々な効果を得ることができます。

  • ブランドイメージの向上

  • 顧客の獲得

  • 顧客ロイヤリティの向上

  • 従業員のモチベーション向上

  • 企業価値の向上

リブランディングの効果は、企業の業種や規模、内容によって異なりますが、上記のような効果が期待できます。
リブランディングは企業理念やビジョンを見直し一貫性のあるブランドメッセージを伝えることが重要です。

リブランディング5つのステップ

リブランディングを成功させるためには、綿密な計画と実行が必要です。ここでは、5つのステップを紹介します。

  • 現状分析

  • 目標設定

  • 新ブランドの構築

  • 実施

  • 評価

それぞれのステップを詳しく見ていきましょう。

1. 現状分析

リブランディングを始めるには、まず現状を徹底的に分析することが重要です。分析のポイントとして以下3つが挙げられます。

  • 現在のブランドイメージ
    顧客や従業員、競合他社が、自社のブランドをどのように捉えているのかを調査します。

  • ブランド資産
    既存のブランドロゴ、スローガン、デザインなど、ブランドを構成する要素を洗い出します。

  • 市場環境
    市場トレンド、競合動向、顧客ニーズなどを分析し、自社の強みと弱みを明確にします。

これらの分析結果をもとに、リブランディングの目的を明確化し、新たなブランドの方向性を定めます。

2. 目標設定

続いて、リブランディングによって達成したい目標を具体的に設定します。

  • ブランドイメージの改善
    より若々しいイメージにしたい、高級感を高めたいなど、目指すブランドイメージを明確にします。

  • ターゲット層の拡大
    新しい顧客層を開拓したい、既存顧客との関係を深めたいなど、ターゲットを明確にします。

  • 企業の成長
    売上向上、シェア拡大、新規事業への参入など、企業の成長に繋がる目標を設定します。

3. 新ブランドの構築

目標が明確になったら、新しいブランドを作り上げていきます。
企業理念やビジョン、価値観を含めて新しいブランドの核を確立することが重要です。新しいロゴ・スローガン・デザインなどのブランド要素を開発し、視覚的な表現を統一します。また、ターゲット層に響く魅力的なブランドメッセージも思考していきましょう。

4. 実施

新ブランドを立ち上げたら、世間に発信し、浸透を図ります。
社内では従業員に新しいブランドについて理解を深め、共感を促し、外部では顧客や関係者に効果的に伝達するためのコミュニケーション戦略を立案します。
また、新しいブランド要素を統一的に管理するためのデザインシステムの構築も重要です。

5. 評価

リブランディングの効果を測定し、継続的に改善していきます。具体的なKPIとして売上・ブランド認知度・顧客満足度などを設定し定期的に測定します。
顧客からのフィードバックを収集し、ブランドイメージの変化を分析、測定結果に基づき必要に応じてブランド戦略を修正します。
リブランディングは継続的な取り組みが、成功へと導きます。

リブランディングの成功事例3選

実際にリブランディングで成功した事例を3つ紹介します。

■ ショウワノート

引用:https://www.showa-note.co.jp/

ショウワノートは、ノートブックメーカーからクリエイティブなライフスタイルブランドへと転換しました。
デザイン性の高い商品やユニークなキャンペーンを展開し、若者やクリエイターからの支持を得ています。
ブランドイメージを一新したことで、ショウワノートは新たな市場での存在感を増し、成功を収めました。

■ カネボウ化粧品

引用:https://www.kanebo-cosmetics.co.jp/

カネボウ化粧品は、ブランド再構築を通じて新たな市場で成功を収めています。
社名を「カネボウ」から「KANEBO」へ変更し、伝統的なイメージを脱却して若い世代をターゲットにした魅力的なブランドに生まれ変わりました。
パッケージデザインの刷新や商品ラインナップの見直しにより、ブランドイメージを一新し、市場での存在感を高めています。

■ サンリオピューロランド

引用:https://www.puroland.jp/

サンリオピューロランドは、キャラクター中心の遊園地からクリエイティブエンターテイメント施設へと進化しました。
新しいアトラクションやイベントを導入することで、幅広い世代の来場者を引きつけ、ブランドの魅力を増しました。
このブランド変革は成功を収め、市場での地位を確立しています。

リブランディングの失敗事例3選

続いてリブランディングで失敗してしまった事例を3つ紹介します。

■ 飲料メーカーA社

飲料メーカーA社はパッケージデザインを一新しましたが、消費者からの批判が相次ぎました。デザイン変更後1ヶ月で売上が20%減少したため、すぐに元のデザインに戻さざるを得ませんでした。
この失敗の一因は、商品の象徴であるオレンジの写真を削除したことにあります。新デザインはシンプルでスタイリッシュでしたが、消費者が商品を認識しにくくなってしまいました。
さらに、オレンジにストローが刺さった独特のデザインで新鮮さを表現していましたが、新デザインではコップに注がれたオレンジジュースをモチーフにしており、新鮮さや健康的なイメージが損なわれたと考えられます。

この事例は、消費者が商品に何を求めているのか、どのように認識しているのかを見誤った結果と考えられます。

参考:https://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/18/00079/00256/

■ コンビニエンスストアB社

コンビニエンスストアB社のリブランディングは、さまざまな意見を呼びました。
新しいパッケージデザインはベージュを基調とし、商品イラストを配置したもので、従来のデザインから大きく変わりました。このデザインに対して、「かわいい」「おしゃれ」という肯定的な声と、「見分けがつきにくい」「食欲が湧かない」という否定的な声がSNSで飛び交いました。

その後、パッケージデザインが再び大幅に調整され、話題となりました。
統一感やおしゃれさを保ちつつ、コンビニ利用客が求める「すぐに必要な商品を見つけたい」「店頭でおいしそうな商品を探したい」というニーズも取り入れることに成功しました。

参考:https://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/18/00778/00001/

■ アパレルファッションC社

アパレルファッションC社がロゴをリデザインした際、SNS上で大きな批判を受けました。
その結果、新ロゴは発表からわずか6日後に元のデザインに戻され、この決定により100億円以上の損失が発生しました
さらに悪かった点は、批判に対して柔軟な姿勢を示したことです。アパレルファッションC社はユーザーに寄り添う姿勢を見せたかったのですが、逆に優柔不断な企業という印象を与えてしまい、状況をさらに悪化させました。
この事例からは、リブランディングにおいてユーザーのイメージを正確に把握することの重要性と、批判を受けても背景を説明しながら強い意志を持って進めることの大切さが伝わります。

参考:https://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/18/00079/00256/

リブランディングに関するFAQ

Q1. リブランディングにかかる費用相場は?

リブランディングにかかる費用は、企業の規模やリブランディングの範囲・使用する外部リソースなどによって大きく異なります。

中小企業

  • 基本的なリブランディング(ロゴ、スローガンの変更など):数十万円~数百万円

  • 包括的なリブランディング(市場調査、ブランド戦略、広告キャンペーンなど):500万円~2000万円

大企業

  • 基本的なリブランディング:数百万円~数千万円

  • 包括的なリブランディング:数千万円~数億円

要素別の費用例

  • 市場調査:数十万円~数百万円

  • 新ロゴのデザイン:数十万円~数百万円

  • ブランドメッセージの策定:数十万円~数百万円

  • 広告キャンペーン:数百万円~数千万円

  • ウェブサイトのリニューアル:数百万円~数千万円

上記の例はあくまでも目安のため、リブランディングを計画する際は詳細な見積もりを複数の企業から取得し、予算を慎重に検討しましょう。

PA Communication(ピーエーコミュニケーション)のCPでは、様々な企業のリブランディングを行ってきました。ご相談やお見積りは、こちら

Q2. リブランディングにかかる期間はどれくらい?

リブランディングの期間は、規模や複雑さによって大きく異なります。数ヶ月で完了する場合もあれば、数年かかる場合もあります。

Q3. リブランディングを自社でやることは可能?

リブランディングを自社で行うことは可能です。特に、小規模企業や予算に限りがある企業にとっては、自社で行うことで費用を抑えられるというメリットがあります。
自社で行う場合は、社内に専門知識を持つ社員がいる・十分な時間とリソースがある・柔軟に対応できる体制が整っているなどの条件が揃っていることが望ましいです。
予算に限りがある企業は、自社で出来る部分と出来ない部分を洗い出して、一部分をPR会社へ依頼することをおすすめします。

PA Communication(ピーエーコミュニケーション)のCPでは、一部分だけを依頼することも可能です。お気軽にお問い合わせください。